■腰痛の分類

腰痛を分類する方法はたくさんありますが、ここでは以下の4つに分類します。

  1. 急性腰痛(ぎっくり腰)
  2. 慢性腰痛
  3. 内臓疾患
  4. 心因性腰痛

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1、急性腰痛(ぎっくり腰)

ある時突然、激しい痛みに襲われる腰痛を急性腰痛(ぎっくり腰)と言います。
重いものを持った時などに起こるイメージがありますが、実際には、くしゃみをしたときや、長時間座っていて急に立ち上がった時、前かがみの状態で体をひねった時など、軽い動作でも起こることがあります。

重いものを持った時や、激しい運動をした時などに起こった場合は、筋肉や関節の損傷(いわゆる怪我)の可能性が大きく、安静にしていれば自然に治癒します。
軽い動作で起こった場合は、関節の微細なズレなどの可能性があり、その関節を守るために筋肉が異常に緊張をする筋スパズムという状態になっていることがあります。
この異常な筋肉の収縮が、激しい痛みとして感知されるのです。この場合は、関節の微細なズレを調整することが大切です。

いずれにしても、発症から2,3日は安静にしていると、痛みが軽くなってきます。
痛みが軽くなってから整体を受けることをお勧めします。

ある程度動けるようになったら、動ける範囲内で動くと治癒が早まります。

ぎっくり腰は、慢性的な腰部の疲労がある場合に起こりやすいですので、腰部の疲労を溜めないことが大切です。

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2、慢性腰痛

長期間にわたり、腰部に鈍痛を感じるのが慢性腰痛です。
腰痛全体の85%は、レントゲンなどでは異常を認められず、原因がはっきりしないものといわれています。

腰部の場合、たくさんの筋肉、たくさんの関節が関与していて、体重もかかる場所であることから、原因を一つに特定することが困難なのです。

原因が一つではないので、痛い所だけを治すという考え方では対応できません。やはり全体を見ていく必要があります。

整体師としての経験から、このほとんどは筋肉の慢性的な疲労が原因であると考えています。
筋肉が疲労する原因としては、次のことが考えられます。

  1. 同一姿勢を続けている
  2. 腰部の筋力低下
  3. 姿勢の悪さ、体の使い方の悪さ
  4. 血行不良
  5. 骨盤や腰椎のゆがみ

慢性腰痛の残りの15%は何らかの異常が認められるものです。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離すべり症などがあります。

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3、内臓疾患

内臓に何らかの疾患があって、その痛みを腰で感じているということがあります。
体の動きや姿勢などを変えてもその痛みが変化しない場合、内臓疾患の可能性があります。

どんな腰痛でも、何らかの疾患の可能性は否定できませんので、まずは専門の医療機関を受診することをお勧めします。
そして、内臓に疾患がないことを確認のうえ、整体を受けていただければ幸いです。

腰部に痛みが出る可能性のある主な内臓には、腎臓、胆のう、胃、卵巣、子宮などがあります。

4、心因性腰痛

大きな悩み事やストレスを抱えている場合、その心理的負担が腰痛となって表れることがあります。
慢性腰痛を訴える方のうち、なんらかの精神的な問題を抱えている方は半分以上いるといわれています。

精神的なストレスは、筋肉を緊張させ、血流を阻害します。
もともと腰部の筋肉が疲労している人は、その疲労をさらに悪化させ、痛みが出ると考えられます。

■腰痛の予防法

1、急性腰痛(ぎっくり腰)

急性腰痛は、もともと腰が疲れているときに起こりやすいので、腰の疲労を溜めないことが大切です。

次に、体の使い方を工夫することです。
腰は、軽く前かがみになった時が一番弱い状態です。
前かがみになった時、腰椎の前湾が失われると急性腰痛を引き起こしやすくなるので、
前かがみになるときは、腰の部分を曲げるのではなく、股関節から前屈するようにして、腰部を曲げないことが大切です。

この際、腹式呼吸でお腹を膨らませておくと腰を守ってくれますのでより安全です。

2、慢性腰痛

慢性腰痛は、姿勢の悪さ、体の使い方、バランス、運動不足などが原因ですので、予防するには以下のことが大切です。

1、整体を受けて骨盤と腰椎のバランスを整える
2、正しい体の使い方を身に付ける
3、適度な運動をする。

正しい姿勢は、骨盤の上にまっすく腰椎が乗っている状態で、腰椎は軽く前湾しているのが理想です。

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年齢や性別、筋力、体型などによって腰痛予防の方法なども異なりますので、気になる方はぜひあおぞら整体院にお越しください。
あなたにあった方法をご提案させていただきます。

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3、心因性腰痛

リラックスを心掛ける、軽い運動でストレスを発散する、いい音楽を聴く、よく眠るなど、心の疲労回復を心掛けてください。

心にストレスを抱えている方は、そのストレスに対処する方法を学ぶ必要があります。
物事のとらえ方を変えることで、ストレスの度合いは劇的に変化します。
物事のとらえ方を変えるためのヒントを別のブログで紹介していますので、そちらも参考にしてください。

ブログ【心の休憩室】

あおぞら整体院では、うつ・自律神経コースを設けて、この問題に取り組んでいます。
ぜひ、こちらのコースも受けてみることをお勧めします。

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