運動習慣が身につかないのは学校の「体育」が原因

こんにちは。
代表の渕脇です。

私は、整体師という仕事柄、身体を動かすことの大切さについて話をすることが多いです。
そして、多くの人が、「わかってはいるんですけどねえ、なかなか続かないんですよ」という反応を示します。

運動を続けられない原因

運動が体に良いことは解っているんだけど、続けることが出来ない。
そういう人は多いと思います。

運動が続けられない人のほとんどは、運動のやり過ぎが原因です。
負荷が強すぎるのです。
このように書くと、「えっ?」と思う方も多いでしょう。

整体師として多くの人とこの話題について話をしてきました。
そんな私の経験から、運動が続けられない人は、運動に対する概念が間違えてると思います。

体育が運動嫌いを量産している

多くの人は、「運動」というと「トレーニング」のイメージが強いようです。
運動に対して、あまりなじみがに人ほど、子供の頃の「体育」を思い出すからだと思うのです。

「体育」は体を育てると書きます。
まさに「トレーニング」ですね。

学校教育における体育の目的は、ある一定の身体能力を身に付けることです。
すなわち、できないことをできるようにすること。
そのうえ、学校ではとかく「努力」と、それに伴う「心身の成長」を評価する傾向にあります。

トレーニングは、負荷が強くないと意味がありません。
今の自分の能力を超える負荷をかけることで、その負荷に耐えられる体になるのです。
トレーニングは、当然のことながら、「できない自分と向き合い、それを克服する」という過程を踏むことになりますから、心身ともに負荷がかかります。

学校においては、運動が得意な子も不得意な子も、一律に同じ努力を求められます。
いや、その精神的な負荷においては、運動が不得意な子の方が強いかもしれませんよね。
苦手なことをみんなの前でやらされて、それをできるようになれ、と強要されるわけですから。
その上、良い成績はもらえない。

これでは、運動が不得意な子が、どんどん運動嫌いになっていくのは当たり前のような気がします。

健康のための運動とは

ところが、身体によい運動というのは、トレーニングとは違うのです。
目的は、血行を良くして疲労回復、ストレス解消、リフレッシュです。
その目的を達成するには、気持ちよい程度の運動が大事です。

気持ちが良いから運動する。
楽しいから運動する。
そういう動機が必要なのです。

また、毎日する必要もありません。

体調は日々違います。
調子が良い日は体を動かし、調子が悪い日はおとなしく体を休める。
これは当たり前のことです。

毎日しなければ、と思う必要はありません。

お天気が悪い日は、外に出る必要はありません。
家の中でストレッチでもヨガでもすれば良いですし、いっそ休んでしまっても良いのです。

今まで運動をしてこなかった人が、いきなり毎日運動できるわけがありません。
そんな事をしたら、疲れてしまって当たり前だし、どこか痛くなるかもしれません。

どの程度の頻度で、どの程度の負荷でやるか。
それは、今の自分の運動能力にあったものでなければいけません。
さらに、その動機も、気持ちよいとか、スッキリするといった、運動そのもので得られるメリットでなければ続かないでしょう。

この程度で運動になるのかしら?

と不安になるかもしれませんが、やらないよりは遥かに良いですし、スタートはそんなものだと思ってください。
運動を取り入れることによって、健やかな生活が始まることを保証します。

運動に対するイメージを変えてほしい

身体によい運動というのは、トレーニングではありません。
身体を鍛える、という概念は捨ててください。
学校で染みついた「体育」のイメージを捨ててください。

誰かと比べる必要はありません。
できなことをやる必要もありません。
しんどいと感じるほど、自分を追い込む必要はありません。

気持ちよさを感じて、身体を動かす楽しさを感じ、気分転換、リフレッシュのために行うのが、健康に良い運動なのです。

今日から少しづつ、散歩と体操ぐらいから始めてみませんか?

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