なぜ健康には運動が必要なのか

今の日本は、モノがあふれて余っている状態です。
必要なものは一通りは手に入る。
こういう状態になると、やはり次に気になるのは、自分の健康の事だと思います。

今やテレビでも新聞でも、ネットでも、健康に関する情報が溢れています。
情報が多すぎで、いったいどうすればいいのか、逆にわかりにくくなっていますよね。

以前、このブログの記事にも書きましたが、私は健康を作り出すのに必要なことは、3つに集約されると思います。

それは、

●運動
●栄養
●休養

です。これを私は、健康を支える3本柱と呼んでいます。
体調不良や体の痛みを訴えて整体院に来るお客様は、この3つのうちどれかが欠けている方ばかりです。

直観的に、栄養と休養はやっぱり大事だよなあ、と納得いくと思うのですが、なんで運動が必要なのか?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないかと思います。
栄養と休養がなければ、これは即刻ダメになりそうだと解りますが、運動しなくてもすぐに死ぬわけではないからです。

私が運動が必要だと言う理由の一つは、循環器に対する影響が挙げられます。
筋肉は収縮することによって、静脈やリンパ管を圧迫して、中の液体を押し流すという働きがあります。
この時、収縮したままだと、一回押し出しただけで終わってしまうので、液体は流れません。
収縮した後、弛緩しなければ、次の液体が流れてこないからです。

つまり、筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことによって、言い換えれば、身体を動かすことによって、血液やリンパ液に流れが生まれるのです。
筋肉は心臓と同じ、循環器の重要な動力源になっています。
これを筋ポンプ作用と言います。

また、運動することによって、筋肉が熱を持つようになります。
これによって体温が上昇し、免疫力が向上するのです。
免疫力が向上すれば、インフルエンザなどの感染症と戦える身体になります。

運動することによって、筋肉も骨にも負荷がかかります。
骨は負荷がかかることで強化される性質があります。
運動は筋肉を強化するだけではなく、骨も強化してくれるのです。
これによって、加齢による骨の変形や骨折を防いでくれます。

人間は足から衰えていきます。
膝や股関節の変形から活動量が減って、生活の質が落ちて行きます。
行動範囲が狭くなり、刺激が少なくなり、生命力が徐々に衰えていくのです。
健全な身体を保つことは、生命力を保つことにつながるのです。

運動することは、脳を使います。
脳を使うことで、脳の血流が増えて、脳の状態を良くします。
記憶力のアップ、認知症の予防、うつ病の改善に効果があることが科学的に確認されています。
ストレス解消やリフレッシュには最適なのです。

もちろん、肥満、高脂血症や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防に効果があることは周知の事実です。

人間は動物です。
長い間、狩猟採集を生活の基盤として来ました。
厳しい地球環境の中で生き延びるための身体を持っているのです。
要するに、運動することが前提の、運動するための身体だという事なのです。

人間に生まれたからには、運動することが前提です。
運動嫌いの方は、諦めて運動しましょう(笑)

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