栄養学はわからないことだらけ
こんにちは!院長の渕脇です。
健康を支える3本柱
●運動
●栄養
●休養
のうちの、栄養についての話はまだまだ続きます。
ダイエットの話にも通じるものがあるのですが、体の事を基礎的に学ぼうと思ったら、解剖学と生理学はまずはずせませんよね。
解剖学というのは死んだ人間を切り刻んで、
ここにこんな臓器がある、
ここにこんな骨がある、
と、勉強していく学問なので、まあ、ほぼすべてわかっていること。
それに対して、生理学というのは生きている人間の事を勉強する学問ですね。
これについては、実は、まだまだ分かってないことが多いんですね。
多いなんてものじゃないですね、解らないことだらけ。
という感じでしょうか?
医学なんかも生理学の範疇ですし、もちろん栄養学も範疇です。
ですから、今でもたくさんの学者さん研究者さんがいろいろと研究していて、
新しい発見がどんどんされていく。
それがこれからもずっと続くわけです。
したがって、栄養学をそれこそ科学的に勉強してそれを実際の食生活に生かしていくなんてのは、まあ、はっきり言って現実的ではないと思っています。
それに、科学自体についても、とても信用できる代物ではありません。
科学的データなんて、考察する科学者が自分の都合のいいように考察したり、結論付けるのが常で、いくらでも自分にとって都合よく、結論を誘導することが出来るのです。
科学が恣意的なものだなんて、考えたこともない方もいらっしゃると思いますが、所詮、人間がやることなので、往々にしてそういう事があるのです。
栄養の範疇においても、ちょっと注意をしていれば、いろいろな矛盾を感じると思います。
私が子供のころは、牛乳は完全栄養食だと言われて疑いませんでした。
でも、最近では、牛乳の悪い面に光が当たるようになり、完全ではないことが表に出るようになりました。
反対に、体に悪いと思われているチョコレートにも、良い面があることも話題になったりします。
こういう事はどうして起こるかというと、
まずはその食品を売りたいと思う人たちがいて、
その食品の持つ、良い面にだけスポットライトを当てて売り込むわけです。
そうやって、「どうやらあの食品は体にいいらしいよ。」というイメージを作り出すのです。
しかし、一つの食品には、実に様々なものが入っていて、体の良い成分も悪い成分も入っているのが普通です。
売り出す人は、わざわざ悪い面を表に出すようなことはしませんからね。
適量なら体にいいものでも、摂り過ぎたり少なすぎたりしたら体に悪いということもあります。
その適量というのも、体格や体質、年齢、性別などによっても様々で、一概に語ることはできません。
また、栄養学を科学的に詳細に語るには、あまりにもファクターが多すぎて、人間の手には負えないのです。
私は、神の領域だと思ってます(笑)
健康に対して、関心が高まる一方で、特定保健用食品(トクホ)とか、各種サプリメント、エナジードリンク、薬、点滴まで、様々な商品が大量に生産されていますが、
科学というものがそういういい加減なものであるということから考えると、過信は禁物であると私は思います。
じゃあ、具体的にどうすればいいのか。
ということについては、時間の関係で、後日書きたいと思います。