良い姿勢とはバランスが取れた楽な姿勢

こんにちは。
代表の渕脇です。

「良い姿勢」と聞いて、どんな姿勢をイメージしますか。
おそらく、多くの日本人は、背筋を伸ばして胸を張って、いわゆる「きをつけ!」の姿勢だと思います。

ところが、この「きをつけ!」の姿勢は、体中の筋肉にきゅっと力が入っている、いわば力んだ状態です。
したがって、この姿勢を長時間続けることは不可能ですよね。
それで、すぐにだらっとしただらしない姿勢になってしまって、「私は姿勢が悪い」と思い込んでいる人も少なくありません。
これは、ただ単純に「良い姿勢」がどんな姿勢なのかを理解できていないだけなのです。

本当の良い姿勢は楽な姿勢

「良い姿勢というのは楽な姿勢です。」
こんなことを言うと、驚かれるかもしれません。

しかし、整体師の私から言わせていたければ、本当に理想的な姿勢というのは、身体にかかる負担が最も少ない姿勢です。
身体を積み木のようの下から積み上げて行って、もっともバランスが良い姿勢を取ることによって、筋肉が最も楽をすることができる状態を作ることができます。

身体が前後左右に傾いていたのでは、どこかの筋肉が踏ん張って身体を支える必要があります。
もっともバランスが取れた状態では、筋肉の踏ん張りを最小限に抑えることができるのです。
それが、本当の意味での「良い姿勢」だと、私は考えています。

幼児は良い姿勢のお手本

2歳から3歳くらいの、ようやく歩き始めたばかりくらいの幼児は、お手本のような良い姿勢をしています。
その理由は、頭が身体に比べて重い上に筋力が弱いために、バランスの良い立ち方をしなければ、身体を支えることができないからです。
そのために、少しでもバランスが崩れると、すぐに転んでしまいます。

成長するにしたがって、筋力が発達していくので、少々バランスが悪くても倒れなくなっていきます。
こうして、良い姿勢をいつの間にか忘れていくのです。

↑理想的な姿勢。頭が背骨の真上にありバランスが良い。

相撲取りの蹲踞(そんきょ)の姿勢も参考になる

そのほか、相撲取りの蹲踞(そんきょ)の姿勢や、剣道や柔道の選手、そのほかスポーツ選手は良い姿勢をしていることが多いです。

自分の身体の持っている力を十二分に発揮するためには、理想的な姿勢を取る必要があるからです。
余計な筋力を使わずに、余計な力みをとったリラックスした姿勢を取ることで、競技に必要な筋肉の力を発揮できるのです。

まとめ

良い姿勢とは、決して「きをつけ」のように、全身が力んだ状態のことではありません。
バランスよく立つことで、必要な筋力を最小限に抑えた楽な姿勢なのです。

この姿勢を手に入れることで、良い姿勢を楽に、気持ちよく保つことができるようになります。

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