筋肉は衝撃を吸収して身体を守る
こんにちは!
代表の渕脇です。
筋肉の役割は、身体を動かすだけではありません。
筋肉は縮む性質のある器官だということは、よくご存じだと思います。
関節をまたいで骨に付着しているので、筋肉が収縮することで関節を動かします。
筋肉の役割というと、この関節を動かす、身体を動かす事を思い浮かべることと思います。
しかし、普段はあまり意識することはありませんが、地面から受ける衝撃を吸収するサスペンションとしての役割も、かなり重要なのです。
筋肉は衝撃を吸収する
例えば、高い所から飛び降りるような場面を想像してください。
この場合、着地の衝撃を吸収するために、足首、膝、股関節などの関節を曲げて着地をします。
これは、関節も曲げて筋肉が衝撃を吸収することによって、身体に受けるダメージを軽減しているのです。
この時、筋肉は力みながらも外から受ける力によって伸ばされる、という状態になります。
これを、遠心性収縮(エキセントリック)と言います。
遠心性収縮は筋肉にとってはダメージが大きく、筋力に余裕がないとこの役割を果たすのは難しくなります。
例えば、山登りなどで、登りよりも下りのほうが足に来るダメージが大きいのは、下り区間は着地時の衝撃が大きく、遠心性収縮による負荷が大きくなるからなのです。
筋力が低下すると衝撃を吸収できない
お年寄りなど、筋力が低下した状態では、このサスペンションとしての機能が低下しますので、地面からの衝撃を関節などが受けやすくなります。
これによって、膝や股関節の変形が進行しやすくなったり、痛みが強くなったりするのです。
変形性ひざ関節症でお困りの方が、ひざ関節の衝撃を吸収する重要な筋肉である大腿四頭筋(太ももの前面にある大きな筋肉)を鍛えることで、膝の痛みを軽減させることが出来るのはこのためです。
膝を軽く曲げた柔らかい着地が出来るようになるからです。
筋肉が衰えると、柔らかい動きが出来なくなります。
その影響はとても大きいのです。
いつまでも健やかな身体を保っていたいと願うならば、普段から体を動かして、筋力を保っておくことが必須になります。
柔らかい動きをするには、筋力が必要なのです。