自分の強みは自分ではわからない
こんにちは。
院長の渕脇です。
持っていないものには敏感、持っているものには鈍感
人は、自分が足りないところ、欠けているところ、持っていないものには敏感です。
どうしても、そういうところに目が行くようになっているのです。
一方で、すでに持っているもの、自分の良いところ、強みには鈍感です。
すでに手に入れてしまったものに対しては、それを持っているのが当たり前であるという感覚になるからです。
とくに、それを手に入れるのにさほど苦労しなかったこと、持って生まれた才能や性格などについては、それが自分の強みになるなんて思ってみたことがないと思います。
それはごく自然な事であって、当たり前すぎて、他の人には出来なことだなんて思ってもみないのです。
減点法では強みに目がいかない
自分の強みよりも、自分の足りないところに目が行ってしまうのは、子ども頃から出来ない所を指摘されてきた、というのもあると思います。
学校のテストは、全部できると100点満点で、間違えるとそこから点数引かれてしまうという、減点法です。
減点法だと、どんなにその教科が得意でも100点以上を取ることはできません。
また、できなかった問題にどうしても意識が行ってしまい、出来た問題については意識することはありません。
これが、受験対策となるとさらに顕著になります。
得意分野をいくらみがいたところで、100点以上にはならないのですから、苦手科目克服が合否を分けるカギになります。
子どものころからこういう感覚でいると、どうしても苦手なところに意識が行ってしまいがちなのです。
加点法だと強みが武器になる
しかし、世の中に出ると、その人の評価は減点法ではなく、加点法になります。
得意分野でいくらでも点数を稼ぐことが出来るようになるのです。
そこで点数を稼ぐことが出来るようになれば、不得意分野のマイナスをカバーして余りある評価を得ることが出来るようになります。
また、不得意分野については、それが得意な人にお願いして助けてもらうということが出来るのです。
この違いが、学生と社会人の違いなのです。
子どものころに、自分のできないところばかりを指摘されて育つと、自分はダメなやつなんだという自己イメージが出来上がってしまいます。
自分よりできる人とばかり比べて、どこまで行ってもダメなやつになってしまいます。
そういうマインドが身についてしまうと、ますます自分の強みに気が付くなんてことは無いでしょう。
自分の強みは他人のほうがよくわかっている
自分の強みは、他人のほうが良くわかっているものです。
自分の事は主観的に見ていますが、他人のことは客観的に見ているものです。
自分の強みを仕事に繋げようとするときには、仕事を依頼してくるのはすべて他人なのですから、他人から見てどう見えるのか、というのが大切なのです。
そこに何らかの魅力があるならば、それがあなたの強みになるのです。
自分の強みは、他の人に訊いてみると分かりやすいです。
まわりにいる人、家族、友達、同僚、先輩、お客様に訊いてみるといいかもしれません。
もし、直接訊くことが出来ない場合は、過去に自分が褒められた、高く評価されたことを思い出してください。
どうせ社交辞令だろう、とか、買いかぶり過ぎだ、と思って受け流してきたことはありませんか。
でも、そういうことを一つ一つしっかりと受け止めていくことで、自分の強みがだんだん明確になっていくのです。
自分の足りないところばかり見ていると、自信を失います。
しかし、自分の強みを見れば、そこから突破口が開けます。
自分の強みは見ようとしなければ見えません。
人に教えてもらわなければわかりません。
自分に自信が持てないと思っている方は特に、自分の強みについて考えてみることをお勧めいたします。
自分の人生が好転する糸口を見つけることが出来るでしょう。