自分を年齢に合わせる必要はありません
私は整体師として、これまで多くの方の身体に触れ、健康問題を考えてきました。
そんな私が常々思うのは、人間の身体は個人差がかなり大きいという事です。
特に、年齢を重ねれば重ねるほど、その差は開いていく傾向にあります。
適正な運動量は人によってかなり違う
例えば、私が運動としてウォーキングを薦めたとします。
すると、多くの人はこう聞いてくるのです。
「どれくらい歩くのが良いですか?」
この質問には、正確に答えることが出来ません。
なぜなら、やってみなければわからないからです。
ネット上にはいろいろな情報が飛び交っています。
一日10,000歩が良いとか、8,000歩が良いとか、20分以上は歩かなきゃとか。
確かに、何らかの根拠があっての事だと思うのですが、
これらの数字が「自分にとって良い数字なのか。」
と問われれば、それは解らないのです。
これまで全く運動をしてこなかった人が、いきなり10,000も歩いたら、きっとどこか痛めてしまいます。
疲れてしまって、そんなに歩けないかもしれません。
しかし、いつも運動している人には、10,000歩のウォーキングなんて物足りなくて仕方がないかもしれません。
結局は、自分の身体と対話しながら、いつもフィードバックをして試行錯誤するしかないのです。
年齢は忘れてしまっても構わない
このフィードバックをしっかりとしていれば、自分の年齢を忘れてしまっても構わないと私は思います。
「もう歳なんだから、おとなしくしないと。」
「もういい歳だから、こんなことは出来ない。」
と年齢を気にしている方がいらっしゃいますが、それこそ個人差が大きいのですから、一般的な年齢のイメージが自分に当てはまるとは限りません。
むしろ、年齢に自分を合わせてしまって、自分の能力を限定してしまっているかもしれません。
年齢なんて、人間が便宜上考えた物差しにすぎません。
その人の体力を表す指標にはならないのです。
世の中には、80歳でエベレストに登ってしまう人もいるのです。
年齢を気にしていたら、自分の可能性を狭めてしまうかもしれないのです。
自分との対話が大切
もちろん、私は無謀な挑戦をせよと言っているわけではありません。
きちんと自分の身体と対話して、フィードバックしていることが大切です。
それをきちんとしてれば、無茶なことをして体を壊すことは無いでしょう。
ひとは年齢で自分の体力を判断しがちです。
しかし、先ほども書いたように、便宜的に決めた物差しで測っても意味はありません。
この記事を読んだ方は、これからは自分の年齢を考えないようにしてください。
そうして、自分の身体とじっくり向き合ってください。
そうすれば、いつまでも、あなたの人生は可能性に満ちているのです。