身体に必要なものは美味しい
私は、人間の健康の事を考えるときに、いつも考えることがあるんです。
「文明が高度に発達する前の人類は、どういう暮らしをしていたんだろう?」
ということです。
今のような科学的な知識は無かったはず。
それでも、過酷な地球環境を生き抜いて、
現在では地球上のあらゆる場所で生活をしています。
これは本当にすごい生命力だと思うのです。
例えば、体が痛くなったらどうしていたのだろうか?
お腹を壊したら、風邪をひいたら、どうしていたのか?
それよりも何よりも、栄養学なんて知らなかったのだから、
いったい何を食べれは良いと考えていたんだろうか?と。
これは私の考えなんですけど、
まず、ご祖先様にとって、飢餓というのが大問題だったんだと思うのです。
そうなると、やはり高カロリーの食べ物は貴重だと考えられます。
ですから、人類、いや生物にとって、高カロリーのものはご馳走なんだと思うんです。
甘いものや、脂っこい物はご馳走なんだって、遺伝子レベルでインプットされているんじゃないかって。
甘いものは、血糖値をすぐに押し上げます。
血糖値が上がると、脳が満足するんですね。
気持ちよくなるんですよ。
一種の麻薬です。
でも、過酷な自然環境では、甘いものが手に入るなんて、きっと稀だったんだと思います。
木の実やイモ類、穀物なども炭水化物も、それはそれはご馳走だったことでしょう。
次に大事なものは、タンパク質と脂質です。
要するに、肉ですよ。アミノ酸です。
とにかく、飢餓と戦ってきた長い長い歴史があるから、
これらのものがご馳走だと認識するようになったんだと思うのです。
だけど、昔はなかなか手に入らなった。
手に入りにくいくらいがちょうどよかったんです。
でも、今は食べ物が溢れている。
だから結局食べ過ぎているんですよ。
私たちの体はきっとわかっているんだと思うのです。
本能的に、体が必要としているものは何かって。
逆に、体が必要としていないものも、わかるはずなんです。
注意深く観察していれば解ります。
ある食べ物を摂取した時の体の反応で、体が喜んでいるか、傷ついているか。
美味しいと感じるものは、喜んでいます。
でも、美味しいと感じられるものでも、体調が悪くなるものもあります。
量の問題もあります。
これを読んでいる皆さんも、うすうすわかっていらっしゃると思います。
普段どんな食事をすればいいのか。
どんなものが体に悪いのか。
でも、きっと、認めたくないという思いがあるんじゃないんですか?
好きだから止められない?
面倒だから出来ない?
確かに、食事は楽しみの側面もあるので、ガチガチに健康志向にする必要もありません。
その辺のさじ加減も、また、難しい所ではありますよね。
体調管理はいつもさじ加減が大事なんです。
ちょうど良い所があるんですけど、それを見つけるのが難しい。
結局は試行錯誤の連続でしかないのです。
普段は健康に良い食事をすることを心掛ける。
たまには羽目を外す。
さじ加減は、体調をよく見ながら。
それを死ぬまで続ける。
バランスよく。
丸ごと食べて。
旬のものを食べて。
楽しく食べる。
これしかないですねえ。
何ともはっきりしないまとめでスミマセン。
ただ、注意していただきたいのは、はっきりした答えを欲しがってはいけないということ。
極端な主張は危険です。
そのことだけは、覚えていてほしいです。
ご祖先様の生活に遠くない生活が良いと、私は思います。