雨の日は憂鬱。それには理由があるのです。
どうも最近、お天気がおかしいです。
8月の後半から雨ばかり。
秋雨前線が停滞しているからなんですけど、こんな年は珍しいですね。
雨の日はなんとなく憂鬱。
気持ちが乗らない。
身体がシャキッとしない。だるい。
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
じつはこれは、自律神経の仕業だってご存知でしたか?
新潟大学医学部の教授で、医学博士の安保徹先生の研究によって、気圧によって自律神経が影響を受けることが解っています。
自律神経には2種類あります。
交感神経と副交感神経です。
交感神経が優位な場合、体は戦闘状態、緊張状態にあります。
ですから、体がシャキッとして、やる気がみなぎるのです。
しかし、反面、疲労しやすいのが特徴です。
副交感神経が優位な場合、身体はリラックス状態です。
ですから、集中力がおちて、なんとなくシャキッとしない。
しかし、疲労回復にはとても大切な状態なのです。
自律神経は、この交感神経と副交感神経が交互に、また、場面に応じてバランスよく働くことで、体の状態を最適に保っているのです。
この自律神経が、実は気圧に影響を受けるというのです、
気圧が高いとき(晴れが多いですよね)は交感神経が優位に立ち、
気圧が低いとき(お天気が悪いです)は副交感神経が優位に立つ、という事なのです。
ですから、気圧が高く、お天気がいいと、交感神経が優位に立って、なんとなくやる気がわいてくるのですが、
気圧が下がってお天気が悪くなると、副交感神経が優位に立って、やる気も起こらず、ダラダラと過ごしたくなるのです。
まあ、これによって、身体を休めているわけなのですけどね。
ですから、これだけ長い間、雨ばかり続くと、だるい日が続いて気分も憂鬱になって来るんですね。
晴耕雨読、という言葉あります。
晴れの日は畑を耕し、雨の日は読書をする。
まさに、このことを指しているのですね。
きっと、大昔から、人間はそうして生きてきたのです。
晴れの日に思いきり働いて、雨の日に体を休める。
自然と一体となって生きてきた証なのです。
結局、どんなに文明が進んでも、お天気の影響を受けてしまうのが人間です。
お天気だけは変えられない。自然にはかなわないのです。
無駄な抵抗はやめて、お天気が悪い日はのんびり過ごすのが賢明だと思います。