過去は選ぶことが出来る
こんにちは。
院長の渕脇です。
人は経験からいろいろなことを学ぶ
人は、親や育った環境、そして過去の経験からいろいろなことを学んでいきます。
何も知らない赤ん坊としてこの世に生まれてきてから、すべての物事を経験の中から学ぶのです。
何も知らなかった状態を、あなたはもう忘れてしまったかもしれないけれど、今では無意識のうちに出来ることもすべて、経験から学んできているのです。
過去に起こった出来事を変えることはできません。
これは厳然とした事実です。
しかし、その過去に起こった出来ことから何を教訓として学び取るか、それを選択することが出来るのです。
経験から何を学ぶかは人によって違う
過酷な環境で育ってきた人は、その過去の経験から、生きにくさを感じてしまうような学びを選択していることがあります。
その学びが自分を苦しめている、と言っても過言ではありません。
自分には価値がない。
生きている意味がない。
世の中は敵だらけである。
人を信じてはいけない。
自分は幸せになってはいけない。
正しいことをしなければいけない。
安定収入を得なければいけない。
好きなコトをしては生きていけない。
そういう苦しい価値観を、その経験の中から学び取ってしまったのです。
ところが、同じ様な経験をしているからと言って、すべての人が同じようなことを学び取っているとは限りません。
過去の経験から何を学ぶか。
人はそれを選び取ることが出来るのです。
感情を受け止めることが学び直しの第一歩
自分を苦しめるような学びを得てしまった人も、それを修正し、別の学びを選ぶことも出来ます。
その学び直しをするには、自分がどんな経験からどんな学びを得たのかを知る必要があります。
それを知ることが出来なければ、学びを修正することが出来ないからです。
そのためには、自分が何に苦しんでいるのか。
その感情に気が付くことから始めなければいけません。
苦しい思いを抱えている人は、その苦しさから逃れるために、その感情を抑え込んでしまっています。
抑圧された感情に気が付くことが、学び直しの第一歩となります。
さらに大切なのは、その感情に対して、善し悪しの判断をしないことです。
自分の中にそういう感情があることを、事実として受け止めることが大切なのです。
たとえば、親に対して「憎しみ」や「怒り」の感情があったとします。
しかし、それは「良くないことだ」とすると、自分を責めてしまって余計に苦しくなってしまいます。
その感情をただ、客観的に、「そうか、俺は親に対して怒りを抱えていたのか。」と受け止めることが、自己理解の第一歩なのです。
そうやって、一つひとつ、丁寧に自分と向き合うことで、自分が過去から何を学んで身に付けてきたかが分かってくるのです。
自分を苦しい価値観から解放しよう
どんなに頑張っても、過去を変えることはできません。
過去は過去として、受け止めるしかありません。
しかし、そこから何を学ぶか。
その過去をどう解釈するか。
それを変えることをいくらでも出来るのです。
どうすれば自分のこれからの人生が生きやすく、幸せなものなるのか。
小さな子供だった自分には、そこまで考えることはできなかったかもしれません。
でも、大人になった今のあなたなら、それを選ぶことが出来るはずです。
いつまでも、親や環境のせいにしていても、問題は解決できません。
自分の人生は、自分の幸せは、自分でつかみ取るものです。
窮屈な自分の価値観を柔軟に変えていけるのは、自分しかいません。
いつまでも窮屈な価値観の中に自分を閉じ込めておくのは止めましょう。
自分を解放させてあげることを考えてみてはどうでしょうか。