コンディショニングの重要性をわかって欲しい

こんにちは。
院長の渕脇です。

もうずいぶん前の話になりますが、あおぞら整体院に、大学受験に挑む浪人生が定期的に通ってきていました。
彼は昨年高校3年生の時に、受験のプレッシャーから不眠になり、うつ病と診断されました。
そのせいで受験に失敗してしまったのです。

もともとものすごく優秀で、不眠にならなければ、受験に失敗することは無かったでしょう。
それがとても悔しかったのか、あおぞら整体院に通い始めた当初は気合が空回りしていて疲れ果てている様子でした。

集中力が続かない

私の所に通い始めた頃は、「勉強に集中できない」としきりに訴えていました。
そこで、一日どれくらい勉強してるのかを聞いた見たところ、一日10時間、土日も関係なく勉強しているとのこと。
これは労働時間に例えると、週に70時間ですから、週に40時間以上は残業だと考えると、残業が週30時間。
月に換算すると120時間の残業をしているのと同じで、過労死レベルだと言いました。
それでは集中できないのは当たり前だと。
人間の集中力はそこまで持たないのです。

目的に向かって効率よく進む

彼の目的は大学に合格することであって、長時間勉強することではないはずです。
まずは、目的が何なのか、そのために何をすべきか、そこをよく考えないとダメですよね。
このままでは、また今年も受験うつになって、失敗してしまう恐れがあります。
そのことを伝えて、勉強の時間数を重視するのではなく、効率を重視した勉強をするように考えていくことにしました。

まずは、勉強時間を減らして、その分をコンディショニングのために使うように指導しました。
初めのころは勉強をしていないと不安だったようですが、やっていくうちに少しずつ勉強に集中できるようになっていきました。

ちょうど良いところがある

勉強も仕事も同じですが、長時間やればやるほど良い結果が出るとは限りません。
いいコンディションで取り組んだほうが、短時間で良い結果を出すことは可能です。
長時間取り組むことで集中力が低下してさらに時間がかかる、という悪循環に陥っているという場合もあるでしょう。
こういう悪循環から抜け出すためには、休養をとることの重要性について考えてみる必要があります。

休養ばかりをとって全然勉強しないのでは話になりませんが、勉強ばかりして疲弊してしまうのは問題です。
最高のパフォーマンスを発揮するためには、ちょうど良い所というのがあるということです。

過ぎたるは及ばざるがごとし

私はこれまで、整体師として沢山のアスリートのコンディショニングのお手伝いをしてきました。
アスリートは自分の競技パフォーマンスを向上させる為に、とにかく練習をたくさんしたいという欲求あります。
しかし、やり過ぎてしまっては故障してしまいパフォーマンスが低下します。
これ以上やると壊れてしまうという、ギリギリのところでトレーニングをしています。
これは誰もが抱えるジレンマなのです。

このことは、受験生でもビジネスパーソンでも同じ事です。
これ以上やると壊れる、これ以上やるとパフォーマンスが落ちる。
その、ギリギリの感じをつかむ必要があります。
これはもう、試行錯誤して自分なりの感覚を身に付けるしかありません。
この感覚は、スポーツでも勉強でも仕事でも同じなのです。

私たちは、生身の肉体を持つ人間です。
やり過ぎれば疲れるし、パフォーマンスは低下するし、下手をすると病気になります。
うつ病にでもなれば、生活の質、幸福感は著しく低下し、人生が大きく狂うことすらあります。
真面目で、やる気に満ち溢れた人こそ、このギリギリの境界線を越えてしまうのです。
それは、とてももったいないことなのです。

コンディショニングの重要性をわかって欲しい

コンディショニングはとても大切です。
良い人生を歩もうと思ったら、コンディショニングにもっと気を使ってもらいたい。
私は声を大にして言いたいのです。

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