うつを経験したカウンセラーが考えるうつを克服する方法

こんにちは。
代表の渕脇です。

今現在、社会問題化していると言っても過言ではないうつ病。
私がうつ病を患ったのは25年前の話ですが、その頃よりもとても身近な病気になってしまいました。

これだけうつ病が増えているのに、いまだうつ病はどういう病気なのか、何が原因で起こるのか、専門家の間でも意見が分かれるところです。

私もかつてうつ病を経験しまし、そして、克服しました。
克服したと胸を張って言えるようになるまで約12年の歳月を要しました。
うつ病はそれくらい厄介な病気です。
一経験者として、また、沢山のうつ病を患う人たちと関わってきた経験から、私なりにうつ病について考えてみました。

うつ病は脳の防御反応

本当にざっくりとシンプルに表現すると、うつ病は様々なストレスにさらされた脳および体が、そのストレスに耐え切れずに強制的に活動を停止している状態だと思います。
つまり、脳を含む身体が、自分の身を守るために活動を制限する防御反応だと思います。

うつ病を引き起こすストレスにはいろいろなものがあり、精神的な疲労、肉体的な疲労、生理的な疲労なども原因として考えられます。
また、原因が一つであるとは限らずに、小さなストレスが沢山重なった場合なども発症することが考えられます。

その原因を取り除くことができれば、比較的速やかに回復します。
例えば、ハードな労働環境が原因の場合、それが改善されれば短期間の休養で回復したりします。

ところが、個人の性格や人格、ものの考え方、とらえ方といったところに原因がある場合には、原因を追究することも難しく、たとえそれが解ったとしても改善するのが難しい場合、再発を繰り返してしまうということになります。

薬物療法について

うつ病の治療というと薬物治療が一般的であるという認識が広まっていると思いますが、私はそうは思っていません。
うつ病に限らずあらゆる病気について言えることですが、根本的に治そうとする場合、原因を取り除くことが必要だと思います。
抗うつ薬は症状を和らげるのであって、本当の原因を叩いてるわけではありません。

もちろん、症状が重く苦しさに耐えきれない、希死念慮や自傷他害の危険があるなど場合は、薬で症状を緩和することは大切だと思います。しかし、それだけでは治りきらないということもあるということをは理解しておいたほうが良いと思います。

うつ病を克服する方法

では、うつ病を本当に克服するにはどうすればよいのでしょうか?

まずは、休養をとる事。
心身を休めることはとても大切です。
とくに、ダメージを受けている脳を休ませることはとても大切です。
ところが、これが難しいのです。
うつ病になると、不安感や焦りなどから、脳を休ませることが難しくなるからです。
そのために薬を用いて、不安感や焦りなどを軽減させることが必要になってくるのです。

つぎに、自分と向き合うこと。
自分とはどういう人間なのかを理解して、それを認め、受け入れること。
多くの人は、受け入れることができずに、自分を責めてしまいます。
自分を責めることで、さらにストレスを増大させていきます。

頭(理屈)で自分をコントロールしようとせず、自分の心の声に耳をかたむけ、心を優先させること。
自分の考え方に問題があると気が付いたら、それを改善していくこと。
客観的に、俯瞰的に物事をとらえられるように、視点を柔軟にすること。

生活習慣を見直して、余計なストレスを排除していくこと。
バランスの悪い食事、不規則な生活習慣、運動不足、睡眠不足など、改善できるところはとことん改善して、自分をストレスから解放させること。

さらに、生活の中に楽しみを見つけること。
最後に、未来に対して楽観的でワクワクするような希望を持つこと。

ここまでできるようになったら、もう、うつ病とは言えないでしょう。
ここに挙げたことは、うつ病に苦しんでいる人にはもちろんのこと、うつ病予防にも大切なことです。

カウンセリングと整体を受けてみる

もちろん一人ではできないこともあるでしょう。
自分と向き合うのは、なかなか難しい行為かもしれません。
そんな時は、カウンセリングを受けてみるとよいと思います。
自分一人では見えなかったものが見えてくることがあります。

整体を受けることで、身体がほぐれ、心身ともにリラックスできるようになります。
これも、余計なストレスを軽減することにつながります。

私は、うつ病をきっかけに会社を辞めて整体師になりました。
私のうつ病は軽症だったのかもしれませんが、それでも本当に苦しいものでした。
あのような苦しい思いをする人を一人でも減らしたい。
私は、そう願いながら、日々活動をしています。

うつ病に苦しんでいる人にとって、この記事が何かの参考になれば幸いです。

フォローしてください!