「~ながら」運動のススメ (腰痛対策編)
こんにちは。
副院長の三縄(みなわ)です。
身体を鍛えるのは大事だと思うけど、「なかなか時間が割けない・・・」という方も多いのではないでしょうか?
そんな方におススメの「○○しながら」鍛える方法を紹介します。
今回は「腰痛」改善に重要なお腹を鍛える方法です。
とても簡単です。いつでも、どこでも意識さえすればできます。
にもかかわらず、習慣化できると大きな効果が期待できます。
やり方を説明する前に、まずはお腹の筋肉について少し触れておきます。
お腹の筋肉は何層にもなっていて、①腹直筋 ②外腹斜筋 ③内腹斜筋 ④腹横筋 という4つの筋肉から構成されています。
お腹の筋肉というと、ムキムキ男性のポコポコと割れたあの部分(これは①の腹直筋)を多くの方が連想すると思いますが、今回紹介するのは、一番深層にある④の腹横筋への作用が期待できます。
腹横筋は、お腹周りをコルセットのように巻いている筋肉です。
腹圧を高める(つまりお腹をへこます)ときに使われます。
細かくは胸腰筋膜という下背部・腰部にある筋肉のアンカーの役割を果たすガッシリした筋膜や、骨盤などから始まり、お腹をぐるっと取り囲んでいます。
こういったことからも腹横筋は「腰を守る自前のコルセット」と表現されたりもします。
実際にはどういうことをするかというと、骨盤を立てて下腹部(おへそより下)に力を入れ、お腹を引っ込めるようにする、だけです。
「座りながら」、「歩きながら」、「家事をしながら」、「歯磨きをしながら」など、1日の中で気がついたときに、お腹を引っ込めることに気をつけて、いつも通り動くだけで、とても簡単にお腹の筋肉を鍛えることができます。
(お腹を鍛える、といってもお腹が割れるようになる訳ではありません)
この下腹部を引っ込めることで、腹横筋が働いて腹圧を高めることができ、体幹が安定し腰を守ってくれます。
例えるならば、身体を背中だけの平面の柱で支えていたのが、お腹~腰回りの円柱状の大きな柱で支えるように変わるイメージです。
また、骨盤を立てて下腹部に力を入れる訳ですから、自然と姿勢も良くなり、シャキッとした印象で見られるようになると思います。
この程度で効果あるの?と半信半疑かもしれませんが、1日5分でもやっていると、慣れないうちは筋肉痛になる方もいるぐらいです。
腰痛予防にも効果的ですが、すでに腰痛がある方にもおススメです。
腰痛には腹筋、背筋が大事だというけれど、腹筋運動をして腰を余計に痛めないか・・・と心配される方もいると思いますが、この方法であればさらに腰を痛めるという心配はほぼありません。
1日中忘れないでやることは難しいですが、せめて思い出したときだけでもやってみる、という気軽な気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか?
日々をより良いものにしていくためには、健康な身体は欠かせません。
身体を壊してしまうと、治すのにお金も時間もかかってしまいます。それに何よりも辛いです。
だからこそ「予防」がとても重要です。
自分の身体は自分で守れるような、身体作りのヒントになる情報をこれからも発信していきます。